カリブ地域水産機材整備計画準備調査(2)

  • ドミニカ:冷蔵庫冷却装置(Marigot)

    ドミニカ:冷蔵庫冷却装置(Marigot)

  • セントキッツ:冷蔵庫

    セントキッツ:冷蔵庫

  • アンティグア:多目的船(Point Wharf)

    アンティグア:多目的船(Point Wharf)

  • アンティグア:製氷機(Market Wharf)

    アンティグア:製氷機(Market Wharf)

  • アンティグア:監視レーダー(Point Wharf)

    アンティグア:監視レーダー(Point Wharf)

開始: 2014
地域: 中南米・カリブ
事業形態: 無償資金協力
【アンティグア・バーブーダ】
 東カリブ諸国の中で、比較的広い産魚礁域と浅海水域を有しており、底魚、ロブスターやコンク等の好漁場となっている。このため漁獲量の80%以上は底魚で占められるが、漁獲量は減少傾向にある。一方、浮魚は漁場の移動と燃油価格の高騰のため漁獲量は限られている。さらに、アンティグア島南部水域並びにバーブーダ島西部水域では、外国漁船による違法操業の問題を抱えている。また、過去の無償資金協力事業により整備された5ヶ所の水産複合施設は老朽化が進んでおり、特に製氷・冷蔵設備は当初の機能を果たせなくなりつつあり、氷や漁獲物の保護設備が不足している。
 当国の要請をもとに調査解析を行った結果、当国の上位計画との関連が深く、当該分野の開発を推進する上で必要な事業であることが確認され、冷却設備の更新、中層浮魚礁、監視レーダーシステムの新規設置及び多目的船の導入が適切であると判断した。
各サイトの機材リスト
【セントクリストファ・ネービス】
 過去10年間の漁獲生産量は、浮魚と底魚の半々の構成で200~400トンの間を推移している。これまでに無償資金協力で2ヶ所の水産施設が整備され、水産物流通の改善に効果的に利用されてきた。しかし、製氷・冷却設備を含む大型機材の一部に老朽化が見られ、氷や冷蔵庫の不足により鮮魚の保蔵・流通活動が制約を受ける地域が出てきた。
 当国の要請をもとに調査解析を行った結果、当国の上位計画との関連が深く、当該分野の開発を推進する上で必要な事業であることが確認され、冷却設備の更新、中層浮魚礁及び多目的船の導入が適切であると判断した。
【ドミニカ国】
2004年以降、漁業生産量は年間600~700トンで推移している。急な海底地形のため、漁獲の約90%が浮魚で占められ、沖合漁場造成を目的とした浮魚礁は1990年代から設置されており、東カリブ諸国の中では、最も数が多いがその実数は把握されていない。これまで無償資金協力で3ヶ所の水産施設が整備された。水産物流通の改善に友好的に利用されてきたが、製氷・冷却設備の一部に老朽化がみられ、地域によっては氷や冷蔵庫の不足により鮮魚保蔵・流通活動が制約を受けている。
当国の要請をもとに調査解析を行った結果、当国の上位計画との関連が深く、当該分野の開発を推進する上で必要な事業であることが確認され、冷却設備の更新ならびに中層浮魚礁の導入が適切であると判断した。